今回は「なぜ中古物件は現況だと売れないのか?」ということについて書いていきます。
リノベしても売れない物件ができてしまうことがあります。こちらもお読みください。
→ どうしてリノベしたのに”売れない”物件ができてしまうのか!?
キレイにすると売りやすくなる
あなたは中古住宅と聞いてどんなイメージを持ちますか?
おそらく多くの人が汚い、他の人が使っているから気持ち悪い、とにかく不安などのマイナスイメージを持っていると思います。
厄介なのがこの感情の動きです・・・
感情というのは理屈ではありません。
理屈で払拭できるものもありますが、実際に見てみないと感情的に納得することは難しいでしょう。
ですので中古住宅というのは売ろうと思うとキレイにする必要があるのです。
まずは実際に新築となんら変わらないことを実感してもらって先ほどの感情的な嫌悪感を和らげていきます。
中古住宅を一般の方に買ってもらおうと思ったら、まずキレイにすることが重要です。(暮らしを想像してもらえること)
その手段としてリノベーションがあります。
リノベーションをすることで、お部屋の中身に関しては新築と同等のイメージ状態にすることができるんです。
隠れている欠点が恐い
「隠れたる瑕疵(かし)」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
瑕疵(かし)とは、欠点や本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないことの意味です。
誰も気づいてから厄介なんですよね。
非破壊の検査だと瑕疵がある可能性までしか認知することができないものです。
この隠れたる瑕疵というのに売主も買主も泣かされます。
売主は余計な出費がかかってしまうことになりますし、買主は騙されたような気持ちになります。
そこで2018年から宅建業法でホームインスペクターの斡旋の必要性の有無を確認するのが義務付けられました。
ホームインスペクションというのは非破壊の検査(目視や打診、触診)で構造体の隠れたる瑕疵がある可能性をレポートにして売主や買主に提供するサービスです。
これにより、瑕疵の存在がないこと(またはあること)をある程度保証することになります。
瑕疵はマンションであれば一番多いのが給排水管の不具合です。
次にサッシ関連、玄関ドアなどですね。
戸建てはさらに構造体の瑕疵が加わります。
地盤の沈みや建物の傾き、腐食、シロアリなどの問題があることがあります。
戸建ての場合は必ず、インスペクションすることをお勧めします。
問題のある箇所も一緒にリノベーションしてしまいましょう。
問題を解決するためのリノベーション
まとめると感情的な問題と現実的な問題(瑕疵)をクリアするためにリノベーションをしましょうということです。
感情的な問題と現実的な問題をクリアすれば何も恐いものはなくなるわけです。
中古住宅の魅力は何と言っても格安であることです。
しかし、安いだけで何があるかわからないというのが最も嫌ですよね。
安くて、綺麗で問題がないという物件であれば感情的にも現実的にも購入のハードルは下がってきます。
人に喜ばれ、しかも高く売れるリノベーションをしていきましょう!