なんで中古住宅のリフォーム済み物件がダサいのかと言うことについて書いていきます。
中古住宅のインテリアはなぜダサいのか?
賃貸や中古物件を探す際に、中古住宅のリフォーム済みという表示を見てワクワクしながらクリックしたら何もそそられなくてそっと閉じた経験はありませんか?
なぜすぐにページを閉じてしまうか。
結論から言うと不動産業界は物件のインテリアデザイン(ソフト面)が体感で3〜5年くらい遅れています。
トレンドは全く追っていないですし、雑誌にあるようなおしゃれな中古住宅なんてほとんどありません。
これはなんでかと言うと、単純に業者がリフォームやリノベーションに対してお金をかけないからです。
こんなこと言うと元も子もないという感じですが、実際に中古住宅は1戸あたりのプロジェクトで考えるので買う時点でガチガチに予算組みしています。
この時に予算組みしているのは不動産屋であって建築家やリフォーム屋、インテリアコーディネーターではありません。
多くの業者は利益しか見ていない
そうすると何が起こるのかと言うとリノベーションの予算がズレます。
つまり、予算がそこで合わなくなるのです。
予算が合わなくなってくると、業者は利益重視なのでどこかにひずみが起きます。
もうここでお分かりだと思いますが、そこで割を食っているのがインテリアです。
そもそも不動産屋はインテリアと言うソフトな要素がお客さんにもたらす効果をあまり信じていところが多いです。
新築のデベロッパーはその辺り重要視していると思うのですが、実情はこんな感じです。
住んでいるイメージが浮かぶことが大切
新築の住宅はモデルルームは見たくなりますよね。
その効果を狙っているのがホームステージングなのですが、ホームステージングも普及にはまだ遠いと言う感じです。
(ホームステージング:モデルルームのように、家具やインテリアコーディネートをした物件にすることで、「いい印象」を与えること)
実際に家具があるだけで暮らしのイメージは湧いてきます。
家具が気にいるかどうかはまた別問題ですが、家具がおいてある中古住宅だとインテリアのイメージもしやすいでしょう。
じゃあインテリアにこだわりたい私はどうすればいいの?
ここで中古住宅を買うときの良策として、値段が安いものを買うべきです。
同じリフォーム済みでも販売図面を見ると、どんなリフォームがしてあるのか載っていることが多いです。
内容と価格を比較してお得と思われる方を買って気に入らない所はご自身でリノベーションしてしまいましょう。
もしくは同じマンションでリフォーム済みとそうでないものがあったらリフォーム済みを見て想像しながら安い方を買うと言う手もあります。
こだわりを持っている方はこうした方が後悔しません。
こだわりがないし面倒臭いと言う方はリフォーム済みの中古住宅を購入しましょう。
ダサいと明言しているので恐縮ですが、これはこれで本当に嫌な所だけ直せばいいと思います。
リノベーション費用を住宅ローンでまとめて借りる!?
このタイミングでリノベーションを進めるのは理由があります。
リノベーション費用は住宅購入時であれば住宅ローンに組み込めます。
これがなんでいいかと言うとリフォームローンは商品にもよりますが2〜4%くらいの金利で課されています。
しかし住宅ローンでは現在最も安いところで0.447%!比べ物になりません。
リフォームローン金利3%の場合
だいたい70㎡くらいのマンションをフルリノベーションをするとしてだいたいの金額は700万前後くらいかと思います。
700万円を仮に金利3%20年で借りると返済総額は約930万円です。
230万円も多くお金を支払うことになります。
これが住宅ローンで借りたらどうなるでしょうか?
住宅ローン金利0.6%の場合
700万円分を金利0.6%35年で借りるとします。
そうすると長く借りているにも関わらず返済総額は約775万円です。
金利分は75万円となるのです。
これは月々の支払いにも関係してくるのでだいぶ有利なのです。
購入時のリノベはアリ
ですので多少気に入らなくて、あとで後悔しそうだなと感じたら購入時にプチリノベしたり、思い切ってリノベーションしてしまうといいと思います。
あとで行うよりも有利な条件でお金を借りられるのでその方が有利です。
と言うのも住んでからわかることって本当に多いです。
契約してから実際の引き渡しまでに購入予定の中古住宅に朝、昼、夜といてみたらどんな環境かがわかると思います。
その時に気になったことをメモしておいてプロに相談してみるといいと思います。
インテリアにこだわった中古住宅を買えば買おう?
ここまで話すとインテリアにこだわっているとお金もあって力を入れているねと言う話になってきますが、少し待ってください。
インテリアはあなたの暮らしを確かに豊かにします。
ただ、ここで重要なのはここでの暮らしです。
ここで暮らしていくには瑕疵(発見しづらい欠点)があってはいけません。
仲介業者にインスペクション(建物検査)を依頼してみるといいでしょう。
ホームインスペクションはその住宅にどんな瑕疵のリスクがあるか検査をするサービスです。
基本的に非破壊検査なのですが、自身の持ち物で希望すれば一部解体して通常見えない場所も検査してくれます。
実際は引き渡し前には非破壊検査に留まってしまいますが、こちらのサービスを受けるといいと思います。
その後リノベーションの解体時に給排水管は少なくともチェックしておくといいです。
今回はソフトの話をしましたが、中古住宅はハードとソフト両面から考察する必要があります。
わからない所はプロにお願いしましょう。
その方が後々苦労することも少ないです。
こんな記事も過去に書いているのでぜひ見てくださいね!