どうしてリノベしたのに”売れない”物件ができてしまうのか!?

今回はどうしてリノベしたのに売れない物件ができてしまうのか!?というお話です。

 

あなたは売れないお家ってどんなものだと思いますか?

逆に言うと買いたくないお家ってどんなものでしょうか?

1つ目はお得感のないもの

中古住宅は新築より安い!と言うのが基本的なメリットですよね。

そしてそれが最大のメリットでもあります。

 

実物に対して、値段が高いと感じてしまうお家は買いたくない気持ちになると思います

人は無意識に購買が自分にとってお得なのか損なのかを考えているのです。

 

価値があると感じれば高くても満足しますし、価値を感じられないのに値段が高いと損してしまうと感じると思います。

(日本人の消費傾向は利便性消費44% 安さ納得消費24% プレミアム消費22% 徹底探索消費10% となっています。)

 

この表を見ると半分以上の人が利便性が高くて付加価値のあるものには多少高くてもお金を払うと言うことになりますね。

出所)NRI「生活者 1 万人アンケート調査2018」

 

2つ目は本当にリノベしたの?って言うお家

簡単に言えば生活水準が変わらないもしくは下がりそうなお家。

仲介業者にこの物件はリノベしてあるんですよーって案内をされ、実際に見てみると「賃貸かな?」と思ってしまうお家は、よくあります。

 

家を買うからには今の生活よりもいい暮らしをしたいと思っているはずです。

それが今借りている賃貸と同じくらいだなと感じると途端に次行こ次!ってなります。

現状、僕はこのようなお家が多いなと感じています。

 

リノベをするときに気をつけなければいけないことはまず、そこで人が暮らすと言うことです。

あなたは”不動産”が欲しいわけではないですよね?

そこでの暮らしが欲しくて家を買うのだと思います。

 

その観点で考えていないんだろうなと言うリノベ済み物件が多いですよね。

リノベ費用を安く済ませることは大事ですが、買ってもらえなければ意味がありません。

誰が、どんな風に使うのかと言う視点を持っていないと本当にこれリノベしたの?と言うお家になってしまいます。

 

3つ目は弱点丸出しのお部屋

せっかくリノベしたのに弱点が克服されていないお部屋があったりします。

例えば、道路に面していたり、線路に面していてうるさいとか機密性が低くて寒いとか陽があまり入って来ないから暗いままだとか。。。

リノベするなら弱点は克服することが大事です。

 

インナーサッシを使ったり、照明の色温度を下げたり、カーテンを付けてみたりするだけでも印象が変わりますよ。

利便性を上げて、そしてそれをわかりやすくすることが必要となります。

せっかく弱点を克服してもわかってもらえなかったら勿体ないですしね。

 

中古住宅再販はこれからハードよりもソフトの時代になる!?

不動産ってどうしてもハードの視点になりがちなのですが、ソフトな視点がこれから特に重要になっていくと思います。

なぜなら、人はハードよりもソフトな部分に価値を感じるからです。

 

ブランドのバッグのこの素材がいいから買ったの!って人はあまりいませんよね?

そのブランドのロゴが入っていて、そのブランドが販売しているから価値を感じて購入するのだと思います。

 

他にもコーラって130円くらいで買えますよね?

でも一流ホテルだと8倍くらいの金額で提供されていることもあります。

 

それは単純な商品以上の価値を空間やサービスで付加しているからです。

これからの時代は、中古住宅リノベーションはどれだけ付加価値を付けられるかがポイントになってくると思います。

 

一般のお客さんも加速度的にソフトの部分に敏感になってきています。

お客さんに負けないよう先回りして期待値を超えていかないといけないわけですね。

 

まだまだ、中古住宅再販市場は伸びていくと思います。

業界の加熱は続いていますが、勝っていけるようになっていきましょう!

 

現況だとなんで売れないの?という内容の記事もありますのでぜひ読んでみてください。

⇒ なぜ中古物件は現況だと売れないのか?