同じつけるなら「オシャレな照明器具を付けたい」と誰もが思います。
そこで、照明の知識が少し増えるだけで、より効果的にいい照明を選べるようになります。
[st-kaiwa8]照明の知識なんて全然ない…でもオシャレにはしたい。[/st-kaiwa8]
[st-kaiwa7]知識があるのとないのとでは、全然違ってくるんですよ![/st-kaiwa7]
今回は、照明選びに役立つ「照明の基本知識」について書いていこうと思います。
明暗の差をはっきりと
照明デザインをする上で大切にしたいことがあります。
それは
- 必要な場所に必要なだけ明るさを足していく。
- 灯溜まりを作る。
そんなイメージを持って照明デザインをすると効果的です。
照明を計画するときにありがちなのが、全体を明るくしてしまうこと。
全体的に明るくしてしまうと「ありきたり」になってしまいます。
間接照明は日本の古き良き文化
あなたは陰翳礼讃(いんえいらいさん)という言葉を聞いたことがありますか?
陰翳礼讃(いんえいらいさん)は、谷崎潤一郎さんの本なのですが、古き良き日本の文化について触れています。
- 影をもっと活かす
- 明暗の差をはっきりとさせていく
なぜ、全体を明るくしないの??
「部屋は明るい方がいいじゃないの?」とよく言われますが、あなたの暮らし方で照明デザインも大きな差が生まれてくるのです。
例えば、日頃仕事で忙しく家では安らぎたいという方でしたら明るすぎる家は気が休まらず、疲れも取れにくいです。
[st-kaiwa8]明るすぎたら、気が休まらないんですか!?[/st-kaiwa8]
[st-kaiwa7]そうなんです。落ち着かないんですよね。[/st-kaiwa7]
家族同士で生活リズムが違っているのならば、お部屋全体が明るくなってしまうと寝ている家族が起きてしまうかもしれません。
家族の暮らし方は千差万別です。
暮らしに合わせてインテリアや壁紙などのコーディネートとは別に照明のデザインも必要になってきます。
- 読み書きをするところ
- 食事をするところ
- 考え事をするところ
- 料理をするところ
それぞれ、照明の色も違えば必要な明るさも違います。
[st-kaiwa8]シーンによって、照明を合わせた方がいいということですね![/st-kaiwa8]
[st-kaiwa7]そうです!落ち着くお部屋にするには照明デザインは欠かせません![/st-kaiwa7]
色にも温度がある
あなたは色温度という言葉をご存知ですか?
色にも温度があるのです。
ただ、面白いのが通常温度が高く見える赤っぽい明りは”温度が低い”青っぽい光は”温度が高い”と表現されます。
青っぽい光は作業向け
色温度が高いと活動的な場所、読み書きや作業をするのに向いています。
蛍光灯がオフィスに使われているのが多いのは、人を活動的にするために
わざと色温度の高い蛍光灯を使用しています。
[st-kaiwa8]確かに赤っぽい光だと、仕事中眠たくなりそう…[/st-kaiwa8]
赤っぽい光はリラックス
逆にリラックスしたい場所、カフェや、マッサージをするところなどは色温度を低くします。
赤っぽい、オレンジっぽい色は夕焼けを連想しますね。
温度の低い明りは人を休眠の方向へ向かわせるため、作業などには向かないのです。
[st-kaiwa8]赤っぽい光は、リラックス効果があるのね♪[/st-kaiwa8]
オシャレに見えますが、場所の目的で照明の色を分けましょう!
一般的なシーリングライト
照明と言われるとシーリングライトを想像する方が多いかもしれません。
一般的にはこのようなシーリングライトが使われることが多いですが、正直もったいないです。
もしくはダウンライトと呼ばれるもの。
価格も落ち着き、普及もされてきています。
しかし、照明というのは奥が深いんです。
照明の役割は他のものを引き立たせること
照明の一番の役割は周りを明るく照らすことですよね。
暗いお部屋は嫌ですもんね。
照らすのはその通りなのですが、照明には他のものを引き立たせるという役割もあります。
[st-kaiwa8]引き立たせる役割??[/st-kaiwa8]
[st-kaiwa7]目立たせたいものを、照らしてあげるというイメージです![/st-kaiwa7]
例えば、絵やグリーンや壁面などを照らしてあげるとそれだけで特別な雰囲気を出すことができます。
目立たせたいものを目立たせて、目立たせたくないものは目立たせなくさせることができるのです。
お部屋の角の部分を照らしてあげるとお部屋を広く見せる効果もあります。
ライティングコーディネートでお部屋をガラッと変える
照明の使い方を工夫するだけでお部屋の印象もグッと変わってきます。
模様替えしたいけどあまりお金をかけたくないという方は照明を変えるといいでしょう。
照明の照らし方や照明器具自体を選定することをライティングコーディネートと言ったりします。
この事例はコーブ照明とダウンライトとペンダントライトを組み合わせています。
シーン毎に点ける照明を変えることで同じ部屋でも違ったイメージを与えることができます。
これにフロアランプやテーブルランプなどを組み合わせるとますます、小洒落たお部屋になりますよ。
[st-kaiwa8]本当だ!全然イメージ変わりますね!![/st-kaiwa8]
[st-kaiwa7]ちょっとムーディな雰囲気に変わりましたね![/st-kaiwa7]
照明は必ず使うものなのでどうせならおしゃれで印象深い空間にしてあげましょう。
照明とスイッチの切れない関係
スイッチにもいくつか種類があります。
単純な入り切りのスイッチ、人感センサー、3路スイッチなど。
ここでは、スイッチにもいくつか種類があるんだなー程度に思っておいてください。
ただ、これらの使い分けもプロとしての腕の見せ所です。
- こっちでつけてあっちで消したいとかスイッチをイチイチ点けたり消したりするのが面倒
- 手が汚れているからスイッチに触りたくないところ
- いくつか照明があるけど全部いっぺんに点けたくない
など、意外と色々なシーンが想像されます。
これらにも対応するのが照明デザインです。
[st-kaiwa8]スイッチの使い分けも含めて、照明デザインなんですね![/st-kaiwa8]
[st-kaiwa7]なかなか、奥深いんですよ![/st-kaiwa7]
ただ「オシャレな照明器具を付けてよかったね」だけで終わりじゃありません。
暮らし方に合わせて、シーンを想像して照明デザインをご提案することが必要なのです。